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経験者にとっての当たり前は初心者にとっての当たり前ではない。

トレーニングをそれなりにやっている方やアスリートに対してはあまりそういうことはないかと思いますが、トレーニング初心者に対してトレーニングを教える際には、こちら(トレーニングを教える側)が当たり前だと思っている事でも、トレーニングを受ける側の人からすれば当たり前ではないんだなぁといった出来事が多々起こります。

今回はその中から良く起こることを例に出しながら、トレーニングをする際には気をつけて下さいね。という内容のものを書こうと思います。

まず、一般の方(トレーニング初心者)にトレーニングを教える際によくあることとして、
トレーニングをする準備が整っていない。
ということがあります。

これは、トレーニングシューズをもっていなかったり、着替えがなかったり、飲み物を持ってこなかったり、ということではもちろんありません。
トレーニングをするに当たって身体的な準備ができていないということです。
一般の方もトレーニングにいらっしゃる時間帯は色々です。
朝にくる方もいれば、昼すぎや夜の仕事後にくる方もいます。
そればもちろん当たり前で何の問題もないのですが、
朝→ギリギリまで寝ていて、起床後2時間も経っていない状況でトレーニングを始める、朝食もテキトー
夜→仕事後、一番空腹の状態でトレーニングを始める
といったことは問題有りです。
昼にトレーニングをする方の場合は、朝や夜の場合よりも状態は整っている事が多いですが、それでも昼ご飯を食べた直後等は気をつける必要がありますね。

こういったことが良く起こる背景の一つには、トレーニング初心者はトレーニングの前後のことは考えておらず、トレーニングそのものにだけ焦点があっているからだと考えられます。
しかし、トレーニングは実際にトレーニングが始まる前から始まっているといっても過言ではなく、実際に身体を動かし始める前から身体の準備をする必要があります。
する必要があるというより、したほうがより質のいいトレーニングをすることができますし、トレーニング後の回復も早くなる可能性があります。

ですので、朝であれば少し早めにおきて朝食をしっかり摂る、そして消化の時間まで考えて準備できると良いですし、夜の仕事後にトレーニングをするのが決まっているのであれば、空腹の状態でトレーニングする事にならないように時間を逆算して間食を摂るなど対策をしたほうがいいですよね。
トレーニングの直前にはBCAAなどのプレワークアウトのサプリメントを摂るのもオススメです。
また、トレーニングが終わった後もしっかり栄養と休息(入浴や睡眠)を心がけて、次は回復の準備をしましょう。

これらの事はトレーニング指導者やある程度のトレーニング経験者、アスリートでは当たり前に行っている事だと思いますが、一般の方の場合はそうでもありません。
でも、それはもちろん知らないだけであって、あえてそうしているわけでも手を抜いているわけでもありません。
だからこそトレーニングを教える側はトレーニングそのものだけを教えるのではなく、トレーニングに至るまで、そしてトレーニングが終わった後のことまでしっかりと伝えていく必要があるな、と感じています。

アスリートならともかく、一般の人がちょっとトレーニングするくらいで、そんなことまで考える必要ある?
大袈裟じゃない?
と思われる人もいるかもしれませんが、そこにアスリートだからとかそうじゃないからとかは関係ありません。
運動やトレーニングを実施する以上、大なり小なり対策は必要です。
もちろんラグビー日本代表と一般の方との諸々の準備は同じである必要はありませんが、トレーニングの準備も回復の準備もそれ自体は変わらず必要だと思います。

今回はトレーニング初心者で良く起こり得るギャップの一つとしてトレーニング中だけではなく前後の準備のことを例に出しましたが、この他にも意外と色んなギャップがあるはずです。
教える側の目線で考えれば、教える事に慣れれば慣れる程、そして自分の教え方が定着すればする程、トレーニング初心者の気持ちや?に対して鈍感になったりする部分があるかもしれません。
その点に気をつけながら今後も教えていこうと思っています。

また、トレーニング初心者は 遠慮する事なく担当のトレーナーに疑問な点や不安な点を聞く事をオススメ致します。
どれだけ気をつけていてもやっぱり聞いてくれなきゃわからないことはありますからね....

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教える側と教わる側のギャップを、相手の立場にたって理論的に、そして経験も交えながら埋めていくことが良いコーチングをするための条件の一つかなと思っています。
また、トレーニングやサービスに対して教える立場だけではなく教わる立場になる機会をつくることで、色々な点に気づく事が出来、そしてそれをまた教える立場にたったときに活かす事が出来るので、どれだけ忙しくなったとしても同業者を始めとする講習会やセミナーなどに参加する機会を減らさないようにしようと思います。





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