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ヒップアップしたいならヒップを鍛えるしかない

特別な理由がなければ、このジムで一番最初に実施するトレーニング種目はリバースランジです。
そして、そのリバースランジをある程度継続し、合わせてRDL(ルーマニアンデッドリフト)を行う事でハムストリングスの筋力と柔軟性を高めた上で次に行うのがDL(デッドリフト)です。

このDLも主にお尻をメインに鍛える種目として知られていますが、トレーニング経験者のお客さんにDLを教えると、
「今までやっていたのと違う...」
という感じで困惑されてしまうことがあります。

そういうときに、もしかしてこういうのやっていませんでしたか?と聞くと、
「そうそう!これこれ!」
となります。

ここで教えるDLではなく、僕もトレーニングジムで良く見かけるような大半の方がやっているDLとはこういう感じのです。↓


そして、ここで教えるDLはこういうのです。↓


ちなみにRDL(ルーマニアンデッドリフト)はこういうのです。↓


ちょっとわかりづらいかもしれませんが全然違うんです。
よくトレーニングジムで見かけるDLは、ここで教えるDLとRDLのちょうど間の子みたいな感じです。

すごく噛み砕いて説明すると、

DL→お尻を落とした状態で重りを下から持ち上げることでお尻をメインに鍛える種目です。
RDL→DLのようにお尻をおとさず、膝はすこし緩める程度でハムストリングス(腿裏)をはちきれるほど伸ばしながら重りを下げたり上げたりすることで、ハムストリングス(腿裏)をメインに鍛える種目です。

DL→お尻
RDL→腿裏

加えて両方とも腰を丸めて痛めないように肩甲骨をよせ、胸を張っておこなうので腰背部も同時に鍛えます。

では1つ目にあげた動画ではどうなっているでしょうか?
まずお尻が下に下がっておらず、荷重がかからないのでお尻に負荷がかかるわけがありません。
そして腿裏はどうでしょうか?
3つ目にあげた動画よりも膝の曲がり方が大きいので、これではハムストリングス(腿裏)に最大限負荷を効率的に与える事はできません。
効率的に鍛えられないだけではなく、その筋肉がもっている可動域を最大限に活用していないので、力発揮できる範囲が限られ、可動域が狭くなる、つまり体が硬くなる可能性すらあります。

結果としてヒップアップの為にやっているのに、お尻に負荷がいかないどころか、不健康な身体につながる可能性もあるということになってしまいます。
DL=お尻を鍛える種目
という事だけ知っていてもダメなんですね。

ただ、このあいのこDLは良く見かけますが、本来教える立場にあるジムのスタッフさんもやっているのをみたことがあります。
ちょっと調べると、あいのこDLのことをハーフデッドリフトといったりするみたいです。
いや、それだったらRDLやったほうが良いじゃん!と思ってしまうのは僕だけでしょうか...?

重りを持ち上げる事を一番の目的とせず(ウエイトリフターやパワーリフターは除く)正しいフォームと正しい可動域で狙った部位を確実に鍛えることが大切です。
そこはアスリートも一般の方も同じです。

P.S
DL(デッドリフト)の名前の由来はデッドストップ(完全な静止)から持ち上げる(リフト)かららしいです。
死ぬ程辛いから。というわけではありません。

が、
死ぬ程つらいです。笑
ゆるんだお尻をアップさせるのは死ぬ程つらいってことですかね?

さて、あなたのお尻は
DEAD or ALIVE?





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